サイクロンシステム(GC型)
特長・用途
特長
負圧式サイクロンの安定した原料分離と当社独自の負圧装置による簡単な調整。
高圧投入によるシルト系粒子の洗浄・剥離と砂の研磨効果。 内部は天然ゴムライニングが施してあり耐摩耗性に優れ、パーツ毎に分かれており部品交換も簡単にできます。
用途
泥分の多い原料の分級
プラント排水の微粒分回収による排水処理設備の負担軽減など
原理
サイクロンに圧送された原液は遠心力により分離し、重い粗粒子は周壁部へ集められ回転しながら下方へ沈殿し排出されます。軽い微粒子は中心部に集まり、オーバーフロー部より排水されます。
サイクロン内部構造図
一般に湿式サイクロンは、オーバーフロー及びアンダーフローの出口が開放型になっており、濃度・粒度・流量等が変動するとアンダーフローの状態がロープ状あるいはスプレー状に変化するため不安定な運転が多く見られます。
当社のサイクロンは、オーバーフロー配管の先端を外気に触れないようにシールタンクの水面より下になるよう配管を挿入しております。
アンダーフロー部にはスピゴットレギュレーターと称するゴム製の逆止弁を取り付けております。
従って、本体を高い位置に設置することにより、オーバーフロー配管内にサイフォンが働きサイクロン内部は負圧で維持されます。
サイクロン内部で分級された大きい粒子はスピゴットレギュレーターへ降下し堆積されます。
堆積した粒子量がスピゴットレギュレーターを閉じている負圧に勝ったとき初めてスピゴットレギュレーターより堆積した粒子が排出されます。
その為、一般の湿式サイクロンにみられたアンダーフロー部から空気が浸入して生じたエアーコラムもなく一定した条件下で運転されます。
また、オーバーフロー配管に自動負圧調整装置を取り付けサイフォンの働きを安定させることにより、安定した分級効率を維持できます。
サイクロンシステム構造図
サイクロンアンダー
納入例
標準仕様
型式 | GC-3型 | GC-6型 | GC-10型 | GC-15型 | GC-17型 | GC-20型 |
処理液量(㎥/min) | 0.06~0.1 | 0.09~0.3 | 0.25~0.9 | 0.8~2.2 | 1.6~3.0 | 2.5~5.0 |
分級点(D50μ) | 10~20 | 20~40 | 30~60 | 40~80 | 50~100 | 60~120 |
※D50μ=50%回収率